科技外交とは科学技術外交の略で、簡単に言えば
「科学の推進」と「外交」の両方の動機を有する様々な取り組みのことです。
例えば、国際研究協力、第2次世界大戦以後の原子力、宇宙、海洋開発利用の国際的ルール作りや国際的な大規模研究施設の運用などがあります。
言葉だけだとイメージしづらいと思うので、理解しやすいように具体例を挙げると

↑① 国際宇宙ステーション(ISS)



↑② CERN(欧州原子核研究機関)

↑③ COP(国連気候変動枠組条約締約国会議)
って感じです!
①の国際宇宙ステーションは知ってる方が多いと思いますが、②のCERNは少しマニアックかもしれません。③のCOPは地球温暖化対策の世界的な取り組みとして、1995年より毎年開催されてきた締約国会議です。有名なのはCOP3で採択された「京都議定書」です。皆さん一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
少し紹介が長くなりましたが、この3つの例について科技外交の観点から分析してみましょう。
番号と名称 | 科学の推進 | 外交 |
① 国際宇宙ステーション(ISS) | 重力の影響を受けにくい特殊な環境下での科学実験や研究に取り組むことができる | アメリカ、日本、カナダをはじめ、欧州各国やロシアの計15ヶ国が協力して計画を進め利用している |
② CERN(欧州原子核研究機関) | 世界最大の加速器を有する素粒子に関する研究所 | 2024年末時点で世界中の研究者1万2千人以上(71ヵ国以上)が利用 2025年7月時点で加盟国は25ヵ国 |
③ COP |
それぞれの内容についてもっと詳しく知りたい方は参考にしたHPのリンクを載せとくので良かったら見てみてください。
① https://humans-in-space.jaxa.jp/iss/ (JAXA公式ホームページ)
② https://www.geneve-mission.emb-japan.go.jp/itpr_ja/shigoto_hiroki_tajima.html
(在ジュネーブ国際機関日本政府代表部 田島 博樹 一等書記官)
③